レチノールは、肌の再生を促進し、シミやシワの改善に効果的な成分として知られています。
しかし、中にはレチノールを使用することでニキビが悪化すると感じる方もいます。
本記事では、レチノールを使用する際の注意点や、ニキビ悪化の原因であるA反応について解説。
さらに、ニキビが悪化した際の対処法についても詳しく紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
レチノールでニキビが悪化する2つの原因

レチノールを使用した際にニキビが悪化するのには以下の2つの原因が考えられます。
2つの原因それぞれ詳しく解説していきましょう。
原因①A反応が起きている
レチノールを使用していると、肌が敏感に反応して赤みやかゆみ、皮むけなどが生じることがあります。
これがA反応と呼ばれ、肌細胞の生まれ変わりがレチノールによって促進されることで起きる反応です。
ちなみにA反応は、肌がレチノールに対して過敏に反応することで起こり、使用初期に頻繁に多くの人が経験する症状で必ずしも悪い反応ではありません。
A反応が出ても一概にレチノールが肌に合っていないと判断するのではなく、反応が出た後の肌をよく経過観察する必要があります。
もしA反応が出ても数日で肌が回復するようであれば、問題なく使用を続けられるでしょう。
ところがニキビが発生している状態でA反応を起こすと、ニキビが悪化する可能性が高くなります。
原因②ターンオーバー促進効果によるコメドの出現
レチノールは肌のターンオーバーを促進し、毛穴の詰まりを解消する効果があります。
しかし、初期段階ではこのターンオーバーの促進の過程で古い角質や毛穴の汚れが浮き出てコメド(白ニキビ)が出現しやすくなることがあります。
コメドは毛穴の詰まりの一種であり、ニキビの初期段階のこと。
コメドが増加することでニキビの発生率が上がる可能性があり悪化したように感じますが、これは一時的な症状で肌の生まれ変わりの過程を乗り切ると改善していきます。
レチノールのニキビ改善への効果

レチノールのニキビ改善への効果は以下の5つが挙げられます。
- 毛穴の詰まりの解消
- 過剰な皮脂の分泌を抑制
- 肌のターンオーバーを促進、正常化させる
- 炎症を抑える
- ニキビの予防
レチノールは、ニキビの原因である毛穴の詰まりや過剰な皮脂の分泌を解消し、肌のターンオーバーを正常化させることで、ニキビの症状を予防・改善する効果が期待できます。
また、レチノールは炎症を抑える効果もあり、赤みや腫れを軽減することができるので、継続的な使用により、肌の状態が改善しニキビ跡の治癒も促進されるでしょう。
継続的なレチノールの使用により、肌の状態が改善され、ニキビ跡や肌の質感も整えられます。
ただし、レチノールは肌に刺激を与える可能性があるため、適切な使用方法や濃度を選ぶことが重要です。
また、初めてレチノールを使用する場合は、低濃度から始めて肌の反応を確認し、徐々に肌へ慣らしていくことが推奨されます。
レチノールの副作用を知っておこう

ここでは先ほど少し触れたレチノールの副作用について詳しくご紹介します。
使用前にしっかりと知識を深めて、ご自身の肌に適切であるか確認しておきましょう。
肌の乾燥・皮むけ
レチノールは肌の水分を奪う可能性があり、乾燥した肌に使用することで使用初期には皮むけが生じることがあります。
これは一時的な副作用であり、適切な保湿ケアを行うことで緩和されます。
継続的な肌の乾燥は皮膚のバリア機能を低下させ、さらなるトラブルを引き起こす可能性があるためしっかりと保湿が必要です。
赤み・かゆみ
一部の人は、レチノール使用後に肌が赤くなったりかゆみを感じたりすることがあります。
これは肌が刺激に対して過敏に反応している状態(A反応)であり、レチノールの濃度や配合成分によって引き起こされることがあります。
赤みやかゆみがひどい場合は、一時的な使用中断を検討するか、美容皮膚科など専門の医師に相談することが重要です。
レチノ―ルをスキンケアに取り入れる際の注意点

スキンケアにレチノールを取り入れる際には、いくつかの注意点があります。
特に、以下のポイントに留意することが重要です。
低濃度からはじめる
レチノールは、肌に刺激を与える成分のため、初めて使用する場合は低濃度の製品から始めることをおすすめします。
初めのうちは肌が慣れるまで徐々に濃度を上げていくことで、肌のトラブルを最小限に抑えることができます。
また、レチノールを使用する間は、肌の状態を注意深く観察し、適切な使用頻度や量を調整することがとても重要です。
保湿ケアを徹底し乾燥から肌を守る
先述したようにレチノールは肌の水分を奪いやすく、乾燥感や皮むけを引き起こす可能性があります。
そのため、レチノールを使用する際には、保湿ケアを徹底することが重要です。
保湿効果の高い化粧水やクリームを使用し、肌の水分量を保ちながらレチノールを使うことで、肌のトラブルを未然に防ぐことができます。
紫外線ケア
レチノール使用中は、適切なケアをしておかないと日中の紫外線によって不安定になったりかえってシミなどができやすくなる可能性があります。
そのため、レチノールを使用する場合は、日焼け止めをしっかりと塗布し、紫外線から肌を守ることが必要です。
日中の外出時は、UVカット効果の高い日焼け止めをこまめに塗り直し、肌を紫外線ダメージからしっかり守りましょう。
ニキビが悪化したときの対処法

ニキビが悪化した際には、適切な対処法が重要です。
以下のポイントに留意して、ニキビの症状を改善しましょう。
レチノールの使用頻度を少なくする
ニキビが悪化している場合は、レチノールなどの刺激性の高い成分を使用する頻度を減らすと症状が落ち着き効果的でしょう。
または一時的にレチノールの使用を中断し、肌の状態が安定するまで待つことも重要です。
また、使用頻度を減らす際にも、保湿ケアを十分に行い、肌のバリア機能を回復・強化することも大切です。
ニキビや炎症部位を触らない
ニキビが悪化した場合でも、指で触ったり潰したりすることは避けましょう。
ニキビを触ることで菌や汚れが付着し炎症が悪化、跡が残るリスクが高まってしまいます。
ニキビや炎症部位には極力触れずに、スキンケアなど肌に触れる際は必ず清潔な手で優しくケアすることが大切です。
ニキビの炎症を抑える化粧品・薬の使用
ニキビが悪化した場合は、炎症を抑える成分が配合された化粧品や薬を使用することも効果的です。
抗炎症成分が含まれたニキビ治療薬を使用し、炎症を鎮めることで、ニキビの改善が期待できます。
ただしニキビ治療薬を使用する際は、専門医師による診断を受けて適切な成分と療法の選択が重要です。
症状がひどい場合は使用中断し美容皮膚科などへ相談
レチノール使用中のニキビの症状が重篤で、自己処理や市販の薬では改善されない場合は、早めに美容皮膚科や皮膚科などの専門医に相談しましょう。
専門家による適切な治療を受けることで、ニキビの治療効果が高まります。
悪化した症状が治らない場合は早めに相談しておくと適切な処置が行われて安心です。
記事まとめ

レチノールを使用してニキビが悪化する原因には、A反応やターンオーバー促進効果によるコメドの出現などが考えられます。
ただし、適切な使用法や注意点を守れば、レチノールはニキビの改善に効果的であり起こりうる肌のトラブルも避けることができます。
スキンケアの中で継続的にレチノールを使うことで、肌の状態が改善され、ニキビ跡や肌の質感も整えられることが期待されます。
まずは肌の状態に合わせて慎重に使用し、必要に応じて専門家に相談してみましょう。
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